現時点で受け取る事が可能な失業保険の支払い額は、事前に計算する事が可能となります。
同支給額を計算する方法ですが、
こちらのサイトにある「給付くん」を利用していきましょう。
給付くんの使い方
では、「給付くん」の使い方について、解説します。
給付くん無職の卒業~失業支援サイトの、必要箇所に入力を行っていきます。
● 年齢・・離職時の満年齢を記入
● 被保険者期間・・失業保険への加入期間を記入
● 給与月額・・退職前、6ヶ月間に受けとった給与の1か月平均を記入
上記項目の入力が終わったら、その下にある「基本手当日額計算」をクリックします。
すると、下記の通りに支払額が表示されます。
上記の「基本手当日額」が、失業保険受給期間に支給される、1日あたりの手当額となります。
なお、
● 自発的離職 ⇒ 自己都合退職
● 非自発的離職 ⇒ 会社都合退職
と置き換え、見てきましょう。
給付くんによる失業保険支払額、計算時の注意点
最後に、同支払額を計算する際の注意点について補足していきます。
給与月額には各種手当も含まれる
給与月額は、会社より支給される「基本給」だけではなく、
残業手当 / 交通費 / 住宅手当 / 家族手当 / 養育手当 / 資格手当
など、毎月(定期的に)支給される各種手当てを含んだ額が【給与月額】となります。
ただし、ボーナスやインセンティブといった、一時支給される賞与は、給与月額に含まれませんのでご注意下さい。
被保険者期間は、複数社にまたがってもOK
被保険者期間は、失業保険を受けとる直前に勤めていた会社での失業保険加入期間だけでなく、同社以前に勤めていた会社にて、失業保険に加入していた期間までを含んで計算する事が出来ます。
ただし、過去に失業保険の受給を行った場合は、同時点で失業保険加入期間がリセットされますので、注意して下さい。
例1:
A社で失業保険に加入(5年)→ 退職し、B社に入社後、失業保険に加入(15年)
= A社での加入期間+B社での加入期間 = 失業保険の加入期間は20年
例2:
A社で失業保険に加入(5年)→ 失業保険を受給 → B社に入社後、失業保険に加入(15年)
= A社で加入した失業保険については受給しているので、今回の退社時に受け取れる失業保険は、B社で失業保険に加入していた期間分のみ
= 失業保険の加入期間は15年
失業保険の加入期間は上記の通りとなりますので、過去にも失業保険への加入期間がある場合は、転職前から合算した加入期間をで「基本手当日額計算」を計算していきます。
上記の計算にて表示された、
・給付日数
・給付総額
が、現状で失業保険を申請した際に受け取れる、基本となる支給額(支給期間)となります。
基本手当日額については、年齢や退職前の給与月額が基準となるため、これを大きく増やす事は難しいものとなります。
※ 残業の多い繁忙期後に退職するなどして、給与月額を増やすことによる増額も可能ではありますが、基本手当日額には年齢による上限もありますので、基本手当日額の増額は現実的ではありません
基本手当日額の年齢別上限(平成28年改正)
● 29 歳以下 ・・・ 6,370円
● 30~44 歳 ・・・ 7,075円
● 45~59 歳 ・・・ 7,775円
● 60~64 歳 ・・・ 6,687
上記の通り、基本手当日額の増額は難しいものとなりますが、失業保険の支給期間を延長する方法は多数あります。
本サイトでは、失業保険の支給期間を伸ばしていくことにより、総受給額を増やす方法を解説していきます。